久しぶりの更新ですが、健康話はまた今度ということで・・・・
ちょっと変わったお話を・・・・これコラムにするべきか躊躇したんですが・・・いやらしい表現もありますが真面目な話なんで掲載しました。
ボノボっていう動物は皆さんご存知でしょうか。私は最近まで全く知りませんでした。息子から教えてもらいました。
ボノボは画像の通りチンパンジーのようなイメージですが、アフリカ中央部に位置するコンゴ共和国のコンゴ川右岸に生息し、日本人の霊長類学者達の20年にわたる調査の結果、人類に最も近いとされる霊長類動物であることが解明されてきました。
では、子孫を残す哺乳類のつがいの在り方はどうなんでしょうか。
それは、①夫多妻(ゴリラ)、②一夫一妻(テナガザル)、そして③乱婚(チンパンジー、ボノボ)の3種類から成立しております。
まずはゴリラ!ゴリラはボスを頂点にハーレムを形成し、手あたり次第交尾をしまくるですが、それまでにオス同士のすさまじい争いがあって、頂点に立ちます。故にたった1匹しか幸せを見れないのがゴリラです。このハーレム争奪戦を繰り広げるため、ゴリラのオスは強くたくましくなければ勝ち残れません。故に体の大きさがメスに比べ大きく200kgほどあります。
しかし、200kgもあるくせに驚くことにペニスはたった3cm、睾丸は大豆ほどしかないのです。これは頂点にたつとメスと自由に交尾ができるため、発達させる必要がないとされるからです。
次にチンパンジーはこれまた人間に近いというか一応ボス社会でゴリラと似たような上下関係が築かれるのですが、気に入った下位のオスにも生殖の機会を与えます。この辺はゴリラとは違い階層制度とその権力構造によって形成されてます。ある意味人間社会(男社会)に近いかもしれません。
ではボノボは?これがすごいのです。
ボノボは、一切の争い事がありません。争い事はすべて交尾で解決するのです。生殖器をコミニケーション代わりに使うということです。 |
ボノボ |
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例えばメス同士性器の皮をこすり合ったり、オス同士ペニスをぶつけ合うそうです。これをペニスフェンシングと呼ぶそうです。
しかも人間と同じく正常位で性交が可能な珍しい哺乳類になります。
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ゴリラ |
テナガザル |
チンパンジー |
ボノボ |
ヒト |
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夫婦制度 |
一夫多妻 |
一夫一妻 |
乱婚 |
乱婚 |
一夫一妻 |
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オス:メスの平均体重 |
180kg:100kg |
10kg:10kg |
60kg:47kg |
39kg:31kg |
70kg:50kg |
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ペニスの長さ |
3cm |
3cm |
8cm |
9cm |
13cm |
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睾丸の大きさ |
大豆ほど |
大豆ほど |
卵 |
卵 |
ウズラ卵 |
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性行為 |
後背位(バック) |
後背位(バック) |
後背位(バック) |
正常位もOK |
正常位もOK |
人間の源は乱婚だったという説があり、当然の事ながらまさか!と我々の祖先が乱婚だなんてと疑いますよね、誰しもが思うことです。よく考えてみると200万年前に狩猟社会が始まりました。次いで農耕社会が始まったのは約1万年前、人類の歴史に至っては、たった2千年間ほどです。
恐らく所説によりますと狩猟時代は50人~100人くらいの集団で形成され、その集団は当然乱婚状態でした。たまに集団ごとに血の入れ替えのため他の集団から女性を受け入れ、血の入れ替えも行われておりました。では乱婚であった理由として考えられるのが、その時代の母子が生きていくためには、狩りをする男手が絶対不可欠であり、当時の寿命(病死、事故死)など短命な事を考えれば、乱婚で複数の男性と関係を持つことは当たり前で父親がわからなくなあったと想像がつきます。土地を奪い合ったり、陣取り合戦など人類が争い事をするようになった農耕社会以降で狩猟時代はボノボとよく似た社会性生活だったと推測されます。
ちなみに男性器の構造がなぜあのようなまったけのような形になったかというと女性とセックスしたときにピストン運動を重ねることによって女性器の膣内は真空になり吸引状態になります。すなわち前に関係を持った男性の精液を掻き出すために男の性器はあの形になっております。乱婚時代を考えるとこの形になったのも人間の本能の進化として十分な一説として考えられます。
ただこの話は一説にしか過ぎず、人類は昔 「乱婚」だったと言い切る事に異を唱える学者さんもおられるわけですが、個人的には、日本でもほんの少し前まで赤線、夜這い、祭りなど日本の性風俗も今とは考えられないくらいゆるーいものでしたので時間軸を考えるだけで納得のいく有力説だと思われます。