この映画自体はカッコイイというだけでさほどでもないのですが、音楽が私は好きで、主題歌ローズマリー・バトラー『ライディングハイ』は当時結構ヒットしたのではないでしょうか、夜のヒットスタジオ(古る!)など出演していた記憶がございます。 この映画を見てライダーにあこがれた男は多々いたと思います。 さて、そんな映画なのですが、草刈正雄演じる北野晶夫は実在の人物をモデルを参考に作られたと言われています。その名は伊藤史郎(いとうふみお)氏。父親が音楽家であの山田耕作の弟子でふみおは山田が命名したとされている。16歳の若さで浅間火山レースに出場しデビューウインを果たし、世界GPでも活躍を見せ、天才ライダーと評されたほど、将棋界の藤井聡太みたいな感じなのでしょうか、58年には初の海外レース、第8回カタリナGP(アメリカ)で6位入賞を果たし数々のレースで優勝していきます。1963年ついにヤマハが世界GP初優勝を成し遂げたました。その立役者であり、ヤマハにとっては未来永劫語り継がれる人物であるだろうとされていましたが、2年後1965年銃刀法違反で逮捕されます。 私生活もそれなりに素行が悪く薬物の疑いもあったとかで評判がよろしくなかったようです。この逮捕をきっかけに彼のドキュメンタリ番組がお蔵入りになったりし、レーサーとしても晩年を迎え以後名前が消えていきます。 残念ながら本当の汚れた英雄になっちゃたんですねー。 翌年アメリカに渡り、1991年亡くなるまでアメリカに居住されていたそうです。以後日本では本当にだれも知られない存在になりかけたころ、この『汚れた英雄』の映画内で実はちょっとだけ出演していたのです。この映画何十年ぶりに見た私は、そうだバイクに乗ろう!と50歳を超えたおっさん(私)は只今若い人に交じって二輪教習をうけております。 |